05/ | 31 | 三日振りの日記。 | |
27 | 面白いものを見つけた... | ||
25 | ばたんきゅー。です。 | ||
23 | 気がつけば……、 | ||
22 | たまには、 | ||
20 | 今日は時間が……(滝... | ||
19 | 猫。 | ||
18 | うおぉぉぉぉっ(何だ... | ||
17 | いつの間にやらこんな... | ||
16 | あぅあぅっ。 | ||
15 | ちょっと。 | ||
14 | やっと。 | ||
13 | ま、拙い……;; | ||
12 | 引き続きサタルル語り... | ||
11 | 色々。 | ||
10 | 腹筋肉痛。 | ||
09 | 咳止め。 | ||
08 | ぼー……(=゜∇゜) | ||
07 | ついに終わっちゃう。 | ||
06 | 漸くゴールデンウィー... | ||
05 | 風邪引いた(泣) | ||
04 | 予想外の。 | ||
03 | ごーるでんうぃーく。 | ||
02 | 五月だわ……。 | ||
01 | 取り合えずな主従関係... |
先日、ZARDの坂井 泉水さんが亡くなられたそうです。
子宮頸癌(しきゅうけいがん)で入院中、日課である散歩の途中階段で足を滑らせ転落、頭を強打し脳腫瘍で……との事。
聴いた瞬間凄くショックで、実は現在でもあまり実感がなかったりします。
坂井さん、メディアにこそあまり姿を見せず謎が多かったものの、その声はとても身近だったと思います。小さい頃から姉と一緒によく聴いてましたから。
今聴いても新鮮で、色褪せないあの詩とあの声。
道を歩いてて、または入ったお店で流れても「あ、ZARDだ」と思いはすれ、特に気に留める事無く聴いてました。
でもそれは無関心の賜物ではなく、「好きだ」と意識せずとも好きでいられたアーティストだからなんだと今になって思います。空気みたいな存在、ってこういうことなんでしょうね。
あの声がもう聴くことが出来ないなんて、悲しいなんて言葉が陳腐に聞こえるくらい気分的に沈んでしまいます。
聞くと坂井さんは四十歳だそうですね。
昔から全然変わってないので、まだ二十代後半か三十代前半くらいだと思ってました(^^;)私の中であの方だけが物理的時間が止まってた;;
そう思っちゃうくらいとても美人な方で……。
でもまだ四十歳だったんです。アーティストとしてまだまだやっていける歳。癌と戦いながらも(入退院を繰り返してたという事は、もしかしたら結構危うかったのかもしれませんが……)まだ歌っていたかったでしょうし、伝えたい事もいっぱいあったでしょう。
心の底からお悔やみ申し上げます。
そして密かに、お疲れ様でした。
坂井さんの曲はこれからも、色褪せないまま受け継がれていくのだと思います。
因みに、ウチの姉は本当に事故なのかと疑ってました(^^;)
あまりにも呆気なさすぎて、疑いたくなる気持ちも解りますけどね……。
人間って案外脆いものなんですよね……。
ZARD、坂井 泉水さん。
触れた空気だけを閉じ込めて、外の時間だけが何食わぬ顔で過ぎ去って行ったような、そんな感じの女性でしたね。
好きなアーティストの中にZAEDも入れておこう。
ZARDの曲を練習してカラオケ十八番に入れておこう。
そう思う、華車でした。
以下私信です〜。
最近……っていうか今日知ったのですが(笑)キノ旅の初代キノ、声優さん井上和彦氏らしいですね〜。
井上さんといえば、我らがメガトラCD(ぇ)でシェゾの役をやっていた方。
ってな事でちょっと調べてみた所、意外な人物達が浮かび上がってきました。
アルスラーン戦記 ・・・ダリューン
銀河英雄伝説 ・・・ダスティ・アッテンボロー
テイルズオブファンタジア・・クラース・F・レスター
エメラルドドラゴン ・・・ハスラム
サモンナイト ・・・シオン
なんてこった。みんな好きキャラです。はい(爆)
つーか気づけよ、自分orz
特にダリューンとクラースは好き中の好きなのに気付かなかったのは一体なんなんだろうか。
自分がいかに声優さんに対して無頓着か、改めて知った一日でした|||orz
井上さん、あんた凄いよ(何がだ)
しかし、「お前が欲しい」と「殿下のご正体はこのダリューンが存じております。殿下はこのダリューンにとって、大事なご主君でいらっしゃいます。それではいけませんか」が同一人物とはな。
……なんだ、このギャップは(笑)
ダリューン卿大好きだww 声優さん同じと知ってメガトラシェゾの格が上がりました(現金な)
アイコンつけるとやっぱり賑やかになりますね。日記って(何ぇ)
とりあえず今思う事は、
横恋慕・略奪愛・心変わり、大っ嫌い。
もし環境が変わってしまっても、いずれ慣れて行くんだろう自分の変化ですら赦したくない自分が居ます。今の所。
人間って嫌なイキモノだね。
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更新
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リレー小説、三十六話〜三十七話までアップ。
リレー小説相談スレッドを雑談掲示板に立てました。
三十八話以降はかなり目立つ矛盾点が生じてしまっていますので、様子見のため、過去ログへの保存は見送らせていただきます。ご了承くださいm(_ _"m)
無事に育ってくれよ!と心の中で彼らに呼びかけるここ数日。
動物って好きだなw
昨日、沢山の拍手を頂きました。
ぽちぽち押してくださってる方々、本当にありがとうございますm(_ _"m)
更新遅いですが、それなりに楽しんでいただけるように頑張りますっ!
以下私信です。
最近WEBドラマが賑わってるみたいですねw
なんだか嬉しい限りv ちょっとシェアルチックになってる……ようでなってなかったり(笑)アレは意図的なのかしら?と微妙に不思議に思ってたりします。あまりイチャラブすると話の妨げになると思って気を遣ってるのか、それとも唯単にカップリングにならないようにしてるのか……。謎が多いですね(笑)
あと、カップリングで50の質問も色々な人が答えてくださってますねっ!!
もう皆さんのシェアル素敵すぎでvv
私もドッペルズのヤツ早く書き足さなきゃなぁって思ってます。
サタルルバージョンも書きたいなぁww
昨日今日と沢山の拍手を頂いております(o_ _)o))
押してくださってる方々、ありがとうございます!!
出来るだけ早く更新しますので、暖かい目で見守っていてやってください;;
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こっそり更新情報
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投稿小説に篠青彩禰さんから「また会えるその日まで」の投稿がありました。
シェゾとアルルの、切なくて少し甘くて、ほんのちょっとだけ愉快な別れのお話。素直な気持ちで再会を心待ちにするアルルが可愛いです。シェゾの旅立ちに傷つくアルルを慰めるルルーさんが素敵。そして何よりアルルの事を気にかけてしまうシェゾに愛ww
あの二人もこっそり顔を覗かせてくれました><
単調な日々の中で幸せを感じる事を忘れてしまった。そういう人にお勧めです。
今日、凄く沢山の拍手を頂きました。
押してくださった方々、凄く励みになってます。ありがとうございますm(_ _"m)
これからもどうぞ宜しくお願いします!
兎に角、シェアル・DシェDアル・サタルル・ラグウィ・闇カー LOVE〜〜〜〜〜!!と叫んでみる。
ここでちょっとお礼をばww
いつも見に来てくださってる方々、ハボちゃんにお名前教えてくださってる方々、本当にいつも励みになってます!!
ありがとうございますm(_ _"m)
最近色々と病みまくってる(何か気分的にダーク。つっても腹黒いっぽいダーク/何)華車ですが、かろうじてぶっ壊れずにいるのは皆様のお陰です。
相変わらずの更新遅ですが、自分的に納得のできる世界観、人物関係を描いていきたいので、これからも宜しくお願いします!!(o_ _)o))
小説書いたり、他の人の小説読んだりしてると自分の語彙の少なさに本当に打ちのめされますねw(死)あと常識の足りなさ?
こうも時間がなくなる前にもっと色々小説読んでりゃ良かったと後悔気味です。
特にミステリーに足突っ込みたかったなぁ〜……。
人間生きてる間に一度は嵌るといわれるミステリー(多く推理小説ですね)。私は全く以って興味が無かったです(苦笑)
それ系の漫画に嵌った記憶もない。
一応今ちょくちょく読み進めてるミステリー小説があるのですが、……読む時間ねぇよって感じですし。
今迄読んだ本ってどんなのだったろう?
ゲームの小説とかそういうのばっかだった気がする(^-^;
最初に読んだのって何だっけ。『エメラルドドラゴン』?
ゲームの内容と全く違っていてすっごいショック受けたけど頑張って読んだのが良い思い出。アトルシャンがエメラルドドラゴンって……、ヤツは青竜だろっ!?最終的に完全に人間になってタムリンと旅に出たんじゃないのかっ!?
アレは本当に酷い小説でしたorz キャラ壊しすぎだっつーの。特にハスラム王子。ヤツはおちゃらけてこそハスラムだった(何)ゲームじゃ幼馴染のファルナと良い感じだったのにね。小説ではタムリンと結婚しちゃったよ。・゚・(つД`)・゚・。
今だったら絶対読めません。こういうの。
真魔導も挫折したしね(^-^;)
ゲームの小説って、結構好き嫌い解れるよね〜……。
個人的に今迄読んで凄く気に入った長編小説は『アルスラーン戦記』ですw
また一巻から読み直したい作品。
……無理だorz(時間的に)
以下私信です。
いや、でも最近メールのやり取りが楽しくてねぇ……(焦)
友人との妄想語りにかなり夢中になってます。
今書きたいのはサタルル&闇カー(もち擬人化の方ね)。いや、某方からウチの隠れ看板娘(笑)のデラ素敵な絵を頂いてしまってww
……ごめん、親馬鹿で|||orz
でも後悔なんてしてないの。後悔したら負けよ(えぇぇ)
まぁ……罪悪感がないわけではないけど(死)それも愛よ。愛故になのよ。だから赦せ!!(誰に言ってる)
ってな訳で今後も書きます。グラーヌス×カイマート。
擬人化の同盟で主張したら加速しましたしw(逝ってヨシ)
……え? 何故彼女の方が攻めなのかって? そりゃ彼の方が奥手だからに決まっt(殴殴)あ、ごめん、闇カーじゃなくてカー闇だったらしいv(ちゅどーん/ビーム+一閃)
兎に角、気に入ってくれてる人が居るっていう所が凄く心の支えになってます(^-^;
ありがとう、友よっ!!。・゚・(つД`)・゚・。
魔導の男は皆尻に敷かれる運命なのさ。
闇のナントカさんも例外じゃなくね(邪笑)
……因みに闇は闇の剣であって闇竜じゃないからねっ!? 勘違いしないでね!?(汗/何ぇ)
す、凄く沢山の拍手を頂きました( ̄Д ̄;)
期待されていると取ってしまって良いのでしょうか、これは;;
す、すみません、ご期待に添えられるように頑張ります;;
そいや、WEB拍手のクリスマスネタ……微妙に闇カーも居たんだっけと今更のように思い出す;;
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こっそり更新情報
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短編小説集に宇宙さんから「運命を変える力」の投稿がありました。
扉の世界では全ての願いが叶う!!? アルルは試練に耐えることが出来るのか。
今回で完結いたしました〜〜w お疲れさまですm(_ _"m)
以下私信です。
ウチのカップリング全部好きですかっ!!?Σ(゚Д゚) そう言っていただけると凄く嬉しいですw 好きなものを共有できる仲間が居るって良いですよね! もう皆に分け隔てなく愛を注いでいるので、それを感じていただければ幸いです(^^)
ほのぼの系私も大好きですよ〜〜(^^) 増やせるように頑張りますねっ!!
ぐはっ、うわぁぁぁぁっ;; 正直、あまり誉められた事って無かったので凄く嬉しいです>< ってか恐縮です;; 畏まっちゃいます。すみません、ちょ、舞い上がっちゃってます;; あぁぁぁっ、もう本当に、ありがとうございますっ!!(汗焦)SORA☆さんの言葉を励みに頑張って小説増やしますね!!
暁乃さんは本当にクオリティーの高い絵描きさんですよね(^^)
描かれるキャラクター皆もう可愛くて可愛くてww 私もイラストを描いてもらうたびにうはうはしてますww
暁乃さんファンげっちゅー(>▽<)b
勿論ずっと続けますww 少なくとも後十年は……(笑)
イラストの投稿ですか?
イラストはメールにて付属ファイルで送っていただくか、お絵かき掲示板に描いていただくかどちらかで投稿できますよw お絵かき掲示板は、イラストのアップロードもできますのでご利用してみてくださいませ(*^^*)
アンケート回答ありがとうございました! 凄く励みになります。
そのお声を参考に今後も頑張っていきますねっ!!
私としてはルルーさんが勝手に押し掛け女房していたこと希望ですがw( ̄ー ̄)
ルルーって結構要領の良い子だと思うんですよね。
不器用な所もあるけど、すっごいちゃっかり者(MSX魔導3で確信しました)。
弱い者苛め大嫌いだから、旅の間あっちこっちで弱い者いじめしてる勇者もどきを懲らしめて魔物助けて歩いてたに違いないのです(ストレス発散含む/爆)
そしてちゃっかり魔王様所在の情報も入手w
別荘へなら先回りですら完璧に☆(その間に魔導学校に辿り着けなかったのはサタン様が意図的に近寄らせなかったとか……まぁ、そういう感じでw)
そしてサタン様が居る間その別荘に居座り続けるw(爆爆)
え? 追い出されないのかって? 臣下如きがルルーさまに敵うと思って?(爆)
サキュバスですら最終的に諦めたに違いないのですw
そしてそうこうしている内に、なんとなく居るのが普通みたいな存在に。
サタン様も学校に引篭もらずに、一定の距離を保ちながらもなんのかんの面倒見てあげたりしてたりww
そんな風であってほしい彼らの二年間です。
つーか、絶対そうだって!!(笑)
いつかアルルと出会う前のサタンとルルーを書いてみたいものです。
昨日と一昨日、沢山の拍手を頂きました!!
押してくださってる方々、凄く励みになります。
ありがとうございますっ!!m(_ _"m)
以下私信です〜w
……さて、今日も朝までは眠れないな(えぇぇ)
今日から仕事〜……。
頑張って逝って来ます( ̄^ ̄ゞ
明日からまた仕事。
がんばりますっ!!><
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更新
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■短編小説集
ioさんから「卯月の午後」の投稿がありました。
ほのぼのとした日常の一こま。語り手は、ま、まさか……!?Σ(゚Д゚)
宇宙さんから「運命を変える力」の投稿がありました。
願いを叶える「運命の扉」。その噂を信じ、扉を探すアルルの前に現れたのは……?
■WEB拍手に過去の日記小説四本UP。
■イラストギャラリーに貰い物のイラストを保存。
たまにはなりチャもやりたいな〜……。
……勿論冗談ですm(_ _"m) 唯単にバスルームの関係で(何
兎に角そんな事を叫んでみても姉さん居ないです。今日に限って。
そして私が飲んだのは何故かバ○ァリン。……風邪薬飲めよ、自分;;
とりあえず仕事行ったは良いですが、時間が無くて慌ててた為、見事に風邪薬をわすれるという事態。
後半? もち死にましたよ(はぁと)
明日はちゃんと持っていこう……;
因みに私のゴールデンウィークは六日と七日です。
物凄く沢山の拍手を頂きましたΣ(゚Д゚)
押してくださった方々、ありがとうございましたm(_ _"m)
更新遅ですが、頑張ります!! 休み中に日記小説くらいは書けると良いな;;
……殺す気か? ゴルァ(何
何気に家族連れが多いのは何ゆえ? ゴールデン故に……ってちょっとまて、ウチは居酒屋だぞ? 酒飲み場だぞ?? 子供連れてきて良い場所か??
いつも思うのですが子供連れのお客様って従業員からしたらなかなかに不思議です。子供連れで居酒屋メニュー頼んだらかなりのお値段行くと思うけどなぁ……;;(ぇ、そっち?)
カウンターに座ってた家族連れの方々もかなりの量頼んでました。
マジでウザイほどに串物ばっかりw(爆)あと、揚物のすっごい面倒臭いヤツとかw(死)
後半微妙に泣きたくなったけど何とか頑張った一日。
うん、大丈夫。まだサタルルv
遥か昔の物語なんて書いてる暇無ぇ;;
(シェアル・サタルルを含んで大いに歪んだ)ゲームリプレイ小説っぽいのも書きたいしねぇ(駄目だろ;)
……神話とか調べるのは結構好きな私だけど、魔導描く時は好きカプ重視で現実世界の神話と物語中語られてる事が多少異なっても平気な性質らしい。ファンタジーはファンタジー、現実は現実。ゲーム製作者ってこういう心情なのかなぁ? と思ったりします。書いてて面白ければ良いやwな私です。
色々書いてみたいですよね〜……。要領は小さく、理想は高い華車でした〜……。・゚・(つД`)・゚・。
……全然実感なし(笑)
う〜ん、オールカップリングサイトは遠慮してるからかなぁ??
いや、でもそういうサイトさんで増えてもあんまり嬉しくn(強制終了)うん、まぁ色々と考えちゃう事があるんで(何)
本気でサタルルに愛を注いでるサイトさん、増えてほしいですね……(´-ω-`)
つか、サタルル目的でこのサイト来る人って一体何人居るんだろう?(笑)まぁ少なくてもまだ暫くはサタルルです。
ネタは湯水の如く溢れてくる。
今迄いかにサタルルを書ききってなかったかを実感するサタルル強化月間ですw(苦笑)つか、早く個展の方にもアップしたいよ。小説。
けど色々手間取ってます。
順番どおり書けない人間の宿命orz
どうでも良いけど、誰か萌えられるサタルルサイト様教えてvv(笑/無いか;;)
目を丸く首をかくりと横に傾ける。
木々に囲まれた緩やかな斜面。他人の通行を邪魔して横切る水の流れに、首を傾げたまま彼女は唸った。
魔導学園が独自の自治権により統治する街の外れ、肩書きの割には結構いい加減な魔王が住まう塔へ向かう道のど真ん中に、ルルーは呆然と突っ立っている。
あまりにも意味不明な事態に飛び跳ねた青い髪はそのまま、きりっとした翠の双眸も格闘家らしく自信に満ちた肩も、今はやる気なさげな前のめりの平ぺった。絹織りの大胆なドレスだけが風に柔らかく舞い、そして、
「なんなのよこれは……っ」
艶やかな紅唇をひくひくと、もう一度呻いて眉間を押さえる。
先日、あっさりと魔王護衛の地位を手に入れ、ちゃっかり傍に居座る許可まで頂いてしまったルルーは、その後も変わらず魔王の塔に通い入り浸っていた。
学園の授業を終え、いつものようにいつもの道を上って塔へ行く……はずだったのだが、しかしこれは一体どういうことなのだろうか。
昨日までは確かになかったものが道を横切っているのだ。河が。坂道を。
「…………」
しかもでかい。しかも早い。
少し目線を上げれば、青空を背負い天を目指して聳え立つ偉そうな塔。目の前でごうごうと唸りを上げている水流がやけに似合っている景色。
途切れた道の先では大量の水が四散する事も横流することもなく一定方向に流れていく。
……ありえない。
「新手のイヤガラセかしらねぇ」
誰からの、というでもなくそんな考えが過ぎる。
溜息を吐いて背筋を伸ばし、彼女は辺りを見回した。
取り合えずこの河を渡らねばなるまい。折角ここまで来たのだから引き返すのは面倒だし、第一このままでは魔王に逢えないではないか。
しかし有るのは茂った木々と道の傍に生えた雑草くらいのもの。
諦めて視線を下ろせば流れる水面に歪んだ自分の顔が映り、一歩踏み出して覗き込む。
と、
「何をしている」
地に立つ音と降りてくる声はほぼ同時だった。
嫌味なほど音楽的に優しいテノール。
勿論知っている。
ルルーの瞳がきらりと輝き、口元に微笑が乗る。
「この河、泳いで渡れないかなぁ〜なぁんて、」
言いつつゆっくりと振り返り、
「思っただけですわ」
相手をじっと見つめ、
「サタン様」
名を呼んだ。
そこには不敵に笑む男が一人。
深緑長髪、血紅眼、頭には捩れた黄金の双角、背には雄大な黒竜の翼。
碧き自然界の中にあってそれだけが切り取られたような存在感。
魔族の王。魔界の貴公子――サタン。
「試してみるか?」
「遠慮しておきます」
風が息を止め、木々がざわめきを止める。
貴族然と赤衣を着こなした男の問いに、彼女はにっこりと笑って答えた。
慇懃の欠片もない穏やかな空気。
「ドッペルアルルが来ているのだ」
縦長の瞳孔を流れに向けサタンが言う。
――ドッペルゲンガー・アルル。
親友のドッペルゲンガーを名乗る赤服の少女を思い浮かべ、
「一人で、ですか?」
「いいや」
訊くとこちらに目を向け頭を振った。
と、いうことはいつもの二人組みか。
おそらく彼女はおまけでくっついてきた方だろう。
「放置してあった洪水壷をひっくり返したらしくてな、止め方が解らないと外に放り投げたらこの有様だ」
「それじゃぁ効果がなくなるまではこの調子ですか。それで、ご用事はお済になりました?」
「いや、今からだ」
事務的な問答。
「ならこんな所で油を売っている暇はないのではなくて? 塔に戻られた方が……」
「問題ない」
あちらからの訪問、というわけではないはずなのだが。
客人がオリジナル同様の短気ではないことに感謝する。
「取り残された羊は速やかに群れへ戻してやる必要がある」
「羊……ですか。自分で渡れますが」
「無理だな」
さくりと草を踏む音。
腕を掴まれてきっぱり言われ、ルルーは口をへの字に曲げる。
女の意地というわけではなかった。護られるよりも護る側に立つと大口を叩いたばかりなのである。自分はひ弱な人間ではない、と。魔導が使えなくともこの身一つで乗り越えてゆけるのだと。
助けてくれなんて言いたくない。プライド的に。
「どう渡る気なのだ? 木を倒して橋でも作るか?」
見上げれば無表情な紅い瞳。
――それは無理。
「この辺の木々は妖精たちの棲家です。彼らの家を奪う気はありません」
「…………」
とはいえ迂回しようにも周りは絶壁。つまりお手上げ。
掴まれた手首を睨んで嘆息しかけ、
「なっ、さ、サタン様!?」
しかし息を吐く間もなく抱き上げられた。
白磁の肌、尖った顎が目の前にありルルーは慌てて身を捩るが、魔王は平然と彼女を放さない。
赤く尖った爪を有する手にがっしりと捕らえられた肩が痛い。黒い翼が視界の隅に入る。
「ルルー、お前はウチの踊り子だ」
「まぁ、それは……そうですけど……」
「そして私の護衛だ」
「…………」
手加減というものを知らないのか。やたらと強調してくる。
一体何が言いたいのだ、この魔王は。
抵抗を止めて上目に見ると、綺麗な紅眼がこちらを向いた。
「私は自分のモノは自分で守る主義なのでな」
薄い唇の端が釣りあがり、鋭い犬歯が覗く。
護衛の意味ないじゃないですか。
突っ込もうと口を開くが考え直した。
思えばこんな機会は滅多にないのだ、大いに利用する価値がある。うん、合理的。
「今日だけです、今日だけ」
虚勢を張る事も忘れずに。今度こそ本当の溜息を吐き、ルルーは魔王の白い首筋に腕を回した。
FIN
■サタン様療養中の続きっぽく。
心置きなくサタン様の傍に居られるようになったルルーさんと、だんだん開き直ってきたサタン様(笑)その後にどんな運命が待ち構えているとしても、サタン様はルルーさんを受け入れるのだと思います。
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