キミとボク
ぽつ…
「ん?」
「ぐぐぅ〜!!」
「雨だぁー…。」
うわぁ、雨降ってきた〜。
カサもカッパも持ってきてないし……あ!シェゾの家近くにあるんだった♪
―シェゾの家の前。
「シェゾぉ〜?」
トントン…
「シェゾ〜?……っもぉ〜(怒)」
鍵も閉まってる…。
仕方ない…あの方法で。
「ジュゲム〜〜〜〜っ!」
どごごごごごぉぉーーーん
「じゃ、カー君いこっかぁ♪」
「ぐぐぅ♪」
シェゾはいるっかな〜?
…寝てる……。
いつまで寝てンだろ。
そんな遅くまで魔導書見てるんだ〜…。
「シェゾ〜??」
「…ん…寝かせろ…。」
……なんでこういう時だけ可愛いんだ?シェゾって。
寝顔見るの久しぶり…ってそんなんじゃなくて。
「……ファイア。」
「あちぃぃぃぃぃいいぃぃっ!!」
「だいじょーぶですか〜?」
「アルル、テメェ…。」
うぅ…まだ寝てるときのがマシだよ。
というかもぅ昼なのにいつまで寝てるんだよ…。
「何のようだ?」
「雨降ったからここに来たの。シェゾって鍵いつも閉めてるの?」
「まぁな。どっかのお子様よりはマシだろ?」
「誰のこと?」
いっつもお子様って言うんだから〜!!
変態のクセに。
「…まさか俺ン家のドア壊したな…?」
「だって鍵あいてないから〜!!」
「まぁいい…。」
暇だぁ〜…。
暇だよ〜…シェゾの家。
カー君は寝てるし、シェゾは魔導書に集中してるし。
ボクはただねっころがってるだけ。
「シェゾー。」
「……。」
むか。
気づいてよ。
「シェゾー。」
「………。」
…おいコラ。
あっそーだ!またファイアで一発…。
駄目だよね。
う〜暇だよ〜…。
そー…っとシェゾの方を見る。
なんかシェゾって綺麗だよね…。
変態なのに。
それに比べてボクはお子様お子様言われるし。
…雨止まないなぁ。
――――10分経過。
暇、暇、暇、暇。
止んでよ〜!!
まだシェゾ魔導書に集中してるし〜…。
「シェゾ、暇だよ〜。」
「…………。」
…思えばボク、シェゾと一緒に居るだけで落ち着くような…。
……ん?
「アルル、暇だろう。」
「うん。」
「遊んでやろうか?」
「うん♪」
「魔導力をくれたらな。」
「やっぱいいっ!!(怒)」
…いいや暇で。
シェゾが見れるし。
あ、また魔導書。
…いつまでシェゾと一緒にいれるんだろ?
いいやそんなこと考えなくて。
一緒に居るだけで幸せか…なぁ?
完
***あとがき***
うう〜ん、一応初めてのあとがきです。
文字大きくしたりするの結構好きです〜♪
想像しながら書くと面白かったりします。