「光の向こう」

 

 

見逃した小さなサイン。

 跳ね返ってくるは、

悲しい鎮魂歌(レクイエム)

 

 

手を伸ばして 悲願する瞳

気付かなかった。 気がつけなかった。

 ただ、君が優しすぎて。

 

 どれだけ、寂しい想いをさせた・・・・・・?

どれだけ、愛していると伝えてあげた・・・・・・?

 

 問いかけは無に変わる。答えはこの終わりが知ってる。

 

 あぁ、見逃した小さなサイン。

それを拾って、ずっと持っていてあげたなら 傍にいてあげたなら

 

 もっとちがう終わりだって 彼女にはあったはずなのに

 

 嗚呼、聞こえてくるのは 鎮魂歌(レクイエム)

 嗚呼、目に映るのは キミの涙

 

 

 月の元で踊る金の髪 徐々に薄れ行く視界

   全てが終わりを告げるとき

 

 握りしめた手 握り替えされた手

    あぁ・・・小さなサイン・・・・・・

 

もう見落とさない

 

  もう間違えない

 

 この光の向こうに

  次の光の向こうに

 

二人一緒にたどり着いて

  もう一度傷付いて苦しんで

 笑って・・・微笑んで・・・

 

光の向こう 次の世界

 

  歌が聞こえる 小さな歌が

    彼女の口から流れる 美しい旋律と哀しい願い

それと同時に見られたものは 小さな笑顔

   

 

 握りしめた手を 更に強く握って

 願いをかける 微笑みながら・・・・・・

 

 

 

今度こそ 次の世界では 光の向こうでは

 

  苦しみはいらない

  哀しみもいらない

  キミがいればいい

  キミと居れればいい

  

 

 光の向こう ゲートが開く。

    終わりが近いのがわかる。

こんなに穏やかな時 その隣にキミが居る

 

 

 −それがどれだけ幸せなことか 今 知った−

 

 

 ほら、行こう もう二度と離れないように・・・ 

 

 

今度こそ 幸せになろうな・・・

  今度こそ 一緒だよ・・・

 

もう二度と この手を離さないからね・・・

 

 

 

 愛しています キミのことを・・・・・・

    愛し続けます 時が許す限り・・・・・・

 

 

 

そして・・・・・・願わくば・・・

 

   もう一度キミの歌が聴きたい・・・な・・・

 

 

 

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