『行くな!!アルル…!!』

『ごめんね。そして…』

『お前は俺のものだと言ってるだろ!勝手は許さんぞ!!』

『大好きだよ』

『アルル!!』

『だから…キミは生きて…』

懸命に手を伸ばすシェゾ。

そして、もう少しでアルルに届くところで、


シェゾの手が虚しく宙をかすめる。


アルルの姿はもうどこにもなかった。



『…畜生…畜生ーーーーーーーー!!』


アルルがいなくなった空間を、シェゾはただただ抱きしめた。