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『贖罪』



迫る宵闇 褪め行く光

昏き月明かりの下 忍ぶ声は遥か彼方に

焦がせる熱は遠き意識へ落ち掛かり

鈍い痛みは鷹揚に私を壊しゆく



夢現の中に見る紅き月の色彩(いろ)は

私を縛りし 陽炎の鎖

仄かな銀の香りは

私を惑わす 夢幻の森



いつまで生きれば良い?

いつまで……



全てを忘れ 上がる嬌声(こえ)は

忘れ得ぬ悔恨の叫び

この身を焼くしたたかな熱は

罪を背負わされた君の

只一つ 私への罰



生きる罪を科した私の咎への




逃れることなど

拒むことなど出来るはずがない

ましてや許しを請うことも赦されない

全てが終わる瞬間までも

廻り続ける歯車のように

延々と続く甘美な苦痛

消えることすら赦されえぬ獄の中

傷つきながら生き続ける



抗いながらも

その全てを受け入れて

夜毎夜毎に壊されて




それでも




君と躰を重ねる事が贖罪となるならば

君の混沌の内(なか)で生きる事が償いならば



この切ない罰を 甘んじて受け入れよう……




DAr → DSc 『雨の日に……』より便乗

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