楽園
『・・・・現界をこわす?おまえ、正気か!?』
『ああ・・・こんな世界は絶望した。そして、人間にも。』


少年が2人―いや、もう少年という年でもないか―が、言い争ってる。
サタンは、もうろうとする意識をたたき起こし、状況をほあくした。
(やれやれ、またか。年かな?)
やはり、また過去を見ているようだ。
こんなものを見せて、『奴ら』は何を考えているのだろうか?

『・・・・だったらお前、現界にいる仲間はどうするつもりだ!!』
『・・・・・・・・』
『考えても見ろ!大魔王様はなんていう!魔王様は!・・・・それに、そんなことをしたら、魔界と天界との全面戦争も、免れないぞ!!』

若かりしサタンを、必死に説得する親友―ゲイル―は、頭がいい。
魔界の軍師でもある。
ゲイルは、慎重な男だ。ひとつのことをするにもじっくり考え、行動する奴だ。

ゲイルの言うことは、もっともだ。
魔界と天界の戦争がおきたら、魔界はまず消滅するだろう。
しかし、現在のサタンは、鼻で笑った。
(そうだ、ワタシは迷っていたんだな。しかし・・・行った。)


『・・・・大丈夫だ。俺とお前は、いや・・・・魔界は消えない。
・・・・俺も、・・・・・・だからな。』
『・・・・・!??』



若サタンが何か言った。最後のほうは聞き取れなかったが、ゲイルの顔色は驚きでいっぱいという顔だ。
(そうだ、そしてワタシは、友を失った。)

『だから・・・・俺は―『もう何も言うな!!』

若サタンの言葉をゲイルがさえぎる。
眼には、涙が見えた。
ゲイルは、涙を流しながらサタンを見据え、そして後ろを向いた。



『・・・・父上殿には、僕から言っておく。・・・・もう、お前なんか帰ってくるな・・・・』
『ゲイル・・・・』
『お前なんか・・・・帰って・・・・』
『すまないな・・・。』
『馬鹿野郎・・・』






現サタンは、その光景をじっと見詰めていた。
(そうだ、そしてこれが・・・・最後だったんだな・・・・
愛するものを失い、仲間を失い、堕天使となり、転生し、魔王の元に生まれた・・・・。
そして、ワタシは、人間界で彼女にあったのだったな・・・・・)

サタンは、初めてルルーとあった日を思い浮かべていた。
いつの間にか目の前には、彼女とルルーがいた。


(ああ、そしてここから、ワタシはどこか、違ってきたのだったな。
リュウ
2005年01月28日(金) 22時02分24秒 公開
■この作品の著作権はリュウさんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
いつかの話の続編っぽいもの。
5分で書き上げました。
若と現、老いってこわいねw

まあそれはそれだけの話。
時間がないのでこれで!ニンにん^^

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No.2  リュウ  評価:0点  ■2005-01-29 19:44:12  ID:tjAemY01kIY
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一瞬で書きましたから・・・・手直ししましょうか・・・
No.1  ツバメ  評価:20点  ■2005-01-29 14:18:55  ID:lkpXPMopOFQ
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うむ・・・
ちょっとわかりにくいですね・・・
サタルルっていうのはなんとなくわかるんですが・・・
総レス数 2  合計 20

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