ナイト―騎士
俺はラグナス。一応勇者だ。
実は俺は今、切実に思い悩んでいる。
ハッキリ言おう。俺はウィッチが好きだ。
好きなものだからこそ手ばなしたくない。
でも「好きだ」といって断られたらどうしよう・・・・
でもこの気持ちは止められない。
・・・・よし!今日こそ言ってみよう!!!

ウィッチが居る。今日も店のカウンターで仕事をしている。
き・・・緊張するな。でも言うんだ!そうだ!コレは戦だ!
戦いに負けは許されない。逃げるなどもってのほかだ!!
よし・・・

「や・・・やあウィッチ。今日も店番かい?」
「あら、ラグナスさん、こんにちわ。今日は一向にお客さんが来ないんですの。そうだ。今ならおやすくしておきましてよ。今日は何を買いに来たんですの?」
「い・・・いや、実は・・・・・」

俺は自分で自分の顔が赤くなっていくのを感じた。
ウィッチは心配そうに俺の顔を覗き込む。

「お顔が赤いですけど・・・・まさか風邪、ですの?風邪薬なら・・・・」
「ち・・・違うんだ!!!ウィッチ!よくきいてくれ!!!俺は・・・・」

自分の体の脈動が聞こえる。目の前にはウィッチの瞳が写る。
俺はウィッチの体を引き寄せこう叫んだ。

「俺は、君だけの騎士になりたい!君を守りたい、ずっと!!俺は君が好きだ!!!」

時間が止まった。それくらいに感じられる沈黙だった。
先に口を開いたのはウィッチからだった。

「いまさらなにを・・・・今でも貴方は十分に騎士の役割を果たしていますわ。この前だってその前だってずっと私を守ってくれたじゃあありませんか?」

ウィッチは少し、ほんの少しだけ俺の胸に顔をうずめ

「これからも、モチロンその役目は果たしてもらうつもりですわ。
一緒に、ずっとずっと・・・・」

そういったウィッチの声は俺の心の奥底にまで響いた。
俺はウィッチの背中に軽く手を回しこう伝えた。

「ああ・・・・何があってもずっと一緒にいよう。ずっと君を守る。これからもずっと・・・・・」
リュウ
2004年12月11日(土) 22時03分33秒 公開
■この作品の著作権はリュウさんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
言葉だけの愛なんて脆く儚いものだ。それを実行できるものだからこそ人を愛するという資格をもてるのだと私は思う。(某ヘビメタバンドの某ギタリストより〜)

自分で書いてて恥ずかしくなってきました。
ラグナスのくどき文句と最後のセリフは身近にある漫画やらなにやらを参考にさせてもらいました。
こんなん言えって言われても俺言えないわ。こんな事言えるラグナスは本物の騎士だと思います。
尊敬しますわ。でわ〜

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No.2  華車 荵  評価:100点  ■2004-12-26 03:13:37  ID:KBkoNExVYf.
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評価付け忘れです…(滅  訂正訂正…(焦
No.1  華車 荵  評価:50点  ■2004-12-26 03:13:09  ID:KBkoNExVYf.
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何か素敵ですwラグっちがvv(笑
ラグっちはもう既にウィッちゃんのナイト様でしたかvv
そしてウィッちゃんが物凄く可愛いですねvv
なんだか読んでてほんわかしてきましたvv
総レス数 2  合計 150

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