実験 |
「ラグナスさん、少し試したいことがあるのでとりあえず何もいわずにまずこちらのクスリを一気に飲み干していただけたらありがたいのですけど飲んでみてったら飲んでみてくれませんか??」 ウィッチはなにやら怪しいにおいやら何やらを放つ禍々しいといわんばかりの液体の入った小瓶をもちだした。 「なんか・・・・すっごくアヤシイ感じだな・・・何を混ぜたんだい?」 「ドラゴンの涙にサーベルタイガーの唾液にぷよぷよの細かく砕いた固体を少々・・・・」 「・・・どこでそんなもの手に入れたんだい??」 「きのうひたすらにあわてふためき、荷車を引き回しながら巨鳥カゲスズミノコギリコバトを従えて台風とともに北上しようとしていたおかしな執事の格好をした銀髪の若い商人さんからかったのですわ。」 「・・・・いや・・・もう詳しいことは聞かないけど・・・・何その鳥・・・・ そーいえば今日はなんかすっごく早口だね。」 「そーですわねー。まあそんなことより早く飲んでみてください。」 促されてラグナスは瓶をうけとり一口に一気にのんだ。 「・・・ウィッチ。だましたね?」 「・・・・何のことですの??」 「コレはオレのキライなコーヒー、しかもブラックじゃないか!」 いいながらラグナスは小瓶をウィッチにつけ返し大声で叫んだ。 「あら、わかっちゃいましたの?」 「オレの舌を甘く見ないでくれ!でもなんで嘘なんかついたんだい?」 そうラグナスがいうとウィッチは不思議そうな顔をして 「だってラグナスさん、あなた好き嫌い多いんですもの。ですからその偏食を特に飲み物を治して差し上げようとしたのですわ。」 「それは君も一緒だろ・・・・まあいいや。これからは嘘なんていわないでくれよ。」 そういいながらラグナスは口直しに麦茶を取り出したが・・・ 「う゛・・・!!」 ラグナスは激しい吐き気そして寒気に襲われ体がしびれたように動かない。 「あら、今頃効き目があらわれましたわ。」 「う゛・・・う゛ぃ゛っぢ・・・なにを・・・・」 ラグナスはぴくぴくケーレン起こしながら問いかけた。 「あなたの偏食は一筋縄では治りませんから・・・ですからしびれているところに私が愛情を込めた愛情たっぷりの料理を食べさせてあげますわ・・・・」 「や・・・やめてく・・・れ・・・・」 ウィッチの料理は実験のクスリよりも、コーヒーよりもなによりもまずかったのだ。 「さあ、ラグナスさん、あ〜ん☆」 「い・・・いやだ・・・・たすけて・・・・たす・・・・」 このあとラグナスは1週間ほど寝込み動けるまでに回復するには2週間かかった・・・・ |
リュウ
2004年12月06日(月) 21時30分10秒 公開 ■この作品の著作権はリュウさんにあります。無断転載は禁止です。 |
|
この作品の感想をお寄せください。 | |||||
---|---|---|---|---|---|
No.2 ツバメ 評価:70点 ■2005-01-03 10:26:28 ID:0DsK8s8sMC6 | |||||
・・・銀髪の若い商人さんってあれか? 天上天下唯我独尊っていわれている、何もかも謎の執事・・・・ ウイッチにいじめられまくるラグナス・・・ お気の毒w でも幸せにw |
|||||
No.1 華車 荵 評価:70点 ■2004-12-07 11:05:48 ID:BH4G.dZ0sJM | |||||
ウィッチにいぢめまくられるラグナス……素敵でス☆(えぇぇ あぁ…もうラブラブじゃないっすか〜vv ウィッチの早口が無茶苦茶面白かったですv 読んでいて思わずにやりv(何 二人の愛は溢れてますvv(謎 |
|||||
総レス数 2 合計 140点 |
E-Mail(任意) | |
メッセージ | |
評価(任意) | 点 削除用パス Cookie |