青い愛人
私は、サタンだ。私には、好きな者が二人いる。薄茶色の髪をもつ、可愛いアルル。それと、私を執拗におってくる、ルルー。
「あれ?サタン」
「お、アルル!・・・?その顔は、どうした」
アルルの顔は、真っ赤で、まるでイチゴやりんごを思い出させるようだった。
「え?いや・・・・シェ、シェゾ・・・・と・・」
「むむむ。シェゾか。待っていろ、アルル。今すぐ殺しに出かけるぞ」
そうして、私はシェゾを殺しに行ったわけなのだが。
「行っちゃった。シェゾに告白されたって、言うつもり・・だったのに」
「ぐぐー」
「カーくん、心配だよねえ。うーん。あまり気は進まないけど、シェゾのところへいってみよう!」
その後のアルルとカーバンクルちゃんの会話は、聞こえなかったみたい。その時のお茶目な私には。

私、ルルーともうしますの。あら?あそこに、のんきに歩いているのは、
アルル・・・と、カーバンクルのようね。
「あれ?ああ!ルルー!久しぶり!シェゾを見なかっ」
「アルル!正直に言いなさい。あなた、サタン様、どこ行ったか、しってる?」
「うーん。シェゾのところ、知ってる」
「あ、そ。じゃあね」
「へえー。行くんだー。サタン、シェゾのところいったのにー。ああ、そうか。ボクに頼りたくないのか。まあ、ルルーは、シェゾを見つける事はまず無理だね。・・・ん?ルルー・・」
「さあ、さっさと、シェゾの場所へ案内なさい、アルル!」
サタン様、今まいります!さあ、アルル、行くのよ!
「うわ、変わり身、早っ」
それにしても・・・アルル、さっきは辛辣だったわね。

おお、あっちにいるのは・・・
「シェゾ、お前は、アルルに何かしたか?」
「告白」
はい?こ・く・は・く?あ、あり得ん。
「アルルは何と?何といった?」
「了承してくれた。嬉しかったぞ。俺は」
「く、くう。アルルを、我が妃に迎えられないのは、残念であったが、まだ、ルルーがいる!」
「お、おい、サタン。目覚めたか?ルルーを、まさか、妃とやらに迎えるつもりか?」
「ザッツライト!」
「オイオイ・・・」
さあ、ルルーのとこ、ろ、へ・・・る、ルルーか。
「サタン様!」
「ルルー!」
「好きだ!」
「好きですわ!」
「「わーお」」
二人からの急に、同時の愛の告白に、シェゾとアルルは、声を揃えていった。
「シェゾよ。アルルを幸せに、な?ルルー」
「え、ええ!嬉しいですわ!サタン様!」

「よかったの、かな?これで。それとも、まだやるの?」
「知らね。勝手やってろってんだ。ったく。・・で、アルルは、なぜここにいる?」
「ん?だって、ルルーが連れてけゆうんだもん」
「そうか。アルル」
「はい?なに?」
「す、」
「うん、ボクも好きー」
主役よりも少々目立ったシェアルでした。

おわり

2012年04月30日(月) 12時32分53秒 公開
■この作品の著作権は梅さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
サタルル。初です。
・・基本てきには、シェアルをかくことのほうが多いので、シェアルが、準主役になりました。
・・・悲しむ要素、楽しむ要素が全くありません。ヘタッピ。

この作品の感想をお寄せください。
No.2  梅  評価:--点  ■2012-05-03 14:19  ID:VjaA/pyFtyY
PASS 編集 削除
華車荵さん、すいませんでした!サタルル書いてるはずなのにぃ!
でも、ある意味アルルとシェゾのおかげかもしれません!
No.1  華車 荵  評価:80点  ■2012-05-01 02:30  ID:/g6aVqqyrDA
PASS 編集 削除
 う、う〜ん……個人的に『愛人』という表現にあまり良いイメージがないのですが(^^;)私だけ?
>>「く、くう。アルルを、我が妃に迎えられないのは、残念であったが、まだ、ルルーがいる!」
 この科白に掛かるのかな? と色々勘ぐってみたり。

 サタンさま、ノリ良すぎwww なんか神話に出てきそうなラブコメっぷりですね(笑)まあくっついたから良かった……のかな?

 アルルとシェゾが「準」主役にしてはちょっと出しゃばりすぎじゃないかなぁと感じました(^^;)
 もうちょっとサタンさまとルルーの関係を濃く書いてもらえればよかったな〜と思います(*^^*)
総レス数 2  合計 80

お名前(必須)
E-Mail(任意)
メッセージ
評価(任意) 点       削除用パス    Cookie 



<<戻る
感想管理PASSWORD
作品編集PASSWORD   編集 削除