ルルーの鉄拳春休み 不思議の国編3 |
ナ マスクド校長の言いつけの通りミノタウロスとは別行動をとることになったルルーでしたが・・とりあえず封筒の内容を見てみることにしました。 ル さぁ−てと・・ガサゴソ・・一体どんな課題なのかしらね?ガサゴソ・・えーっとなになに?あ!! ナ なんとっ!!突然現れた何者かによってルルーは封筒を(中身も)奪われてしまいました。 ル 冗談じゃないわよ!まだ何が書いてあるかすら知らないのに!ちょっと待ちなさいよええーい ナ ルルーは下に落ちているやや大きめの石(というより岩に近いもの)を相手めがけて投げつけました。危険なうねりをあげながら石(岩といっても差し支えない)は相手の頭にモロにヒットしました。 ごかっっ!! フードの男 ぐはあっ! ナ 凄まじく重量感のある接触音と共に獣のような叫び声があたり一面に響き渡りました・・が石(砕けてバラバラになったが今だ石というより岩に近い)がまともにヒットしたにもかかわらず相手は去っていきました ル なんてたふなやつなのそれとも私の投げた石(あくまでもルルーから見て)がイマイチ小さかったのかしら?今のうめき声からどうやら相手は男のようだけど既に姿は見えないわね。考えても仕方ないわ急いでやつの跡を追うわよミノっ!!・・・・・・・?!そうだわ・・ミノはいないんだったわね知らず知らずの内に私は自分で思ったよりミノに頼っていたのかも。 ・・・いーやいや!あんなウシの一匹や二匹いようがいまいが関係ないわ!この私ともあろうものが何弱気になってるのよ。 たしかやつは向こうの方に逃げていったはずよ急がないと見失ってしまうわ。 確か奴はこの辺に来たはずなんだけど・・・まだそれほど遠くには行ってないはずだわ怪しい場所を探しましょう。明らかに怪しいのはこの木なのだけど・・・この木なぁーんかうさんくさいのよねぇおまけにうっとおしいし ナ ルルーはそう言いながら息をゆっくりと吐きつつ腰を落とし目の前の木を見据えました。 ル ハアッ! ナ ルルーは気合とともに強烈な掌底突きを繰り出しました。体内の気を手のひらに集めて放つ技破岩掌です。ルルーの破岩掌によって目の前の木は跡形もなくなくなりました。 ル ああ、すっきりしたぁ!あら?気のあった場所になにか落ちてるわねいったいなにかしら? ナ どうやらそれは文字の書かれた紙切れのようでした。[封筒を返して欲しければこの森の北にある穴のあいた木まで来るのだ] ル なによこいつどこの誰だか知らないけど・・私の封筒を奪ったことを絶対に後悔させてやるわ!待ってなさいよ!ケッチョンケチョンのボッコボコにして泣かせてやるわ。 どうやらここのようねさっきと全く同じような木が立っているわここがさっきの手紙を書いた奴の指定した場所に違いないわそれらしい気配もあたりから感じられないし・・ヘェーこの穴の奥は真っ暗で何も見えないわしかも随分と奥が深い感じがするのは気のせいかしらね。 ・・・(しばらく穴を眺めて)じょ・・・・じょ冗談じゃないわよこの穴、そこが見えないじゃないのよ外から見るとそれほど高さはないのに何か変だわ早い所木からたちさりましょっ・・・・っと?(ズリ)ちょっとぉ!!こんなところで足を滑らせるなんてあまりにもお約束すぎないぃぃーーーーーーーー フードの男 ・・この女全くと言っていいほど隙がなかったなおかげでこちらもえらく手間がかかった。しかしこの女を侮っていたな・・・あれほどの大きさの岩を投げつけてくるとは思わなかったが・・まぁ結果的にはこちらの思惑通りにことが進んだからよしとするか。さてほかの人間に見つかると面倒だからなしばらく魔力でかくしておかねばなるまい。 ナ 意識を失ったルルーの前に現れたフードの男は一体何者なのか? |
隗
2012年08月15日(水) 22時19分06秒 公開 ■この作品の著作権は隗さんにあります。無断転載は禁止です。 |
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