ウェディングケーキ |
「くそ、ウィッチめ…」 「家がケーキであふれるだろうがあああああああああああああああ!」 今から5時間前。 ウィッチが「今日こそ薬をかけますわよ!それっ!」 と言って、何やら妙な薬をシェゾにかけたところ、シェゾは何を作ろうとしてもウェディングケーキを作ってしまうようになったのです。w 「あら?おかしいですわね…これは魔力増大薬のはずなのですが」 「ふざけるな!いい加減自分の薬が危険なことを自覚しろ!」 「危険?そんなのありえませんわ!安心と信頼の品揃えのつもりですわよ?」 「所詮 つもり なんだよ!」 「どう言う意味ですの!?」 「畜生、この溢れたケーキどうするんだよ!」 「あ、そろそろアルルさんがあなたの家に来ますわよ」 「なんでだよ!?」 「私が呼んだので」 「ふざけるなよ!」 「あるるさんと仲良く食べるのもいいんじゃないですこと?おーほほほほほ!」 「畜生、逃げるな!待て!」 「行ったか…後で掃除させてやる」 「ファイヤー!」 「げ…」 「シェゾー?ウィッチに呼ばれたんだけどなんか用?って、何このケーキ」 「あ、いや、これは、その〜」 「しかもウェディングケーキだ♪ おいしそ〜!で、誰の?」 「俺のだ! 食ってくれるならありがたいんだが…」 「いいの!?その前に、なんでこんなに作ったの!?」 「ウィッチのせいだ!」 とりあえずウィッチに何をされたかを話した。 「うわー、大変だね〜wwww」 「wwwwじゃない!頼む、助けてくれ」 「仕方ないなぁ〜 じゃあ、切るよ」 「おいちょっと待て!その入れ方だとケーキが倒れる!」 「うわわっ!?」 真っ二つにケーキは切れました。 もう、それはそれは綺麗に。 「あ、危なかった…」 「ちょっとシェゾ!いきなり人の包丁掴むって危ないでしょ!?」 「お前が今のままケーキ切ってたら倒れてドミノ式に大変なことになってたんだよ!」 「わかったよ〜 いただきます」 「はぁ…いただきます」 それを窓からのぞくウィッチ。 「なんだかんだ言って、二人共いい雰囲気じゃないですの。ラグナスさんにやってみようかしら…」 「ねえシェゾ、紅茶入れてよ」 「無理だ、またケーキがひとつ増える」 「でもボク紅茶入れられないんだもん」 「知るかっ!」 「仕方ないか〜 ねえ、もう一個切ってよ」 「太るぞ?」 「ちょ、それ禁句!大丈夫だよ!多分…」 「はぁ…お前からの贈り物ってことで残りのケーキサタンに渡して来い」 「え!?嫌だよ!ルルーにおこられるよ!」 「脳筋は気にするな、さっさといけ」 「君が言ってくればいいじゃないか!」 「はぁ…仕方ないから全部食うか」 「にしてもさ、シェゾってケーキ作りうまかったんだね!」 「知らん」 「やっぱりラグナスさんにやってみることにしますわ!そうと決まれば早速…」 次の日。シェゾは治ったけど、ラグナスの家にケーキが溢れたそうです。 |
みえ
2013年03月30日(土) 17時00分02秒 公開 ■この作品の著作権はみえさんにあります。無断転載は禁止です。 |
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