今だけは約束を破ることを許してください・・・。サタン様・・・。


神様はなんて酷い運命に私を立たせたの？

晴れることの無いこの空の黒さのように

私は目の前が黒くなっていった。

貴方様が此処から居なくなったあの日から、

途端に私から光が消えうせた。













サタン様、お体の調子はどうですか？
あぁ、けっこう楽だ。
早く良くなってくださいね。
あぁ。
・・・病気なんかに負けないでくださいね。
あぁ、だが万が一私が死んでも、泣かないと約束してくれ。
なぜ？
お前の泣き顔を見てしまったら、安心して眠っていられないからだ。
・・・。
ルルー？
大丈夫です。私は泣きません。だって、サタン様は死にはしませんから。












































なんで・・・















あんなに笑っていたのに・・・














なんで・・・















私の目の前から消えてしまったの？















床にポタリ、ポタリとシミを作る。
くっと私は唇を噛む。















サタン様・・・。
















今だけは・・・















泣くことを許してください・・・。














貴方様が死んで泣けない方がおかしいくらいです・・・。















「さ、サタン様ぁぁぁぁああああ！！」





〜Fin〜