絶対に大丈夫だよ |
ホクホク顔で帰り路を歩く少女、アルル・ナジャ。 シェゾ「取り過ぎだバカ。根こそぎ取って来やがって…持っている俺の事考えてんのか」 アルル「んーん、全然」 シェゾ「…………」 大量の金品を重そうに引きずりながらその隣を歩く自称『闇の天才魔導師』シェゾ・ウィグィィ。 その彼の疲れのこもった言葉を、アルルは一言で流した。 アルル「まーいいじゃない。たまたま見つけた遺跡が昔の王族のお墓で、埋葬品のお宝いっぱい取れたし、シェゾだって魔道書沢山見つかったでしょ?」 シェゾ「だからって何故いつも俺が運ぶ役なんだ」 アルル「だってシェゾ男だし」 シェゾ「……お前な…」 睨みつけながらぼやくシェゾ…しかし、心から憎らしいと思っていないのが、表情からは見て取れる。 アルルのほうも、そんなシェゾを見ながら嬉しそうに笑っている。 なんだかんだいって、二人とも互いに相手の傍にいるのが一番心地よく感じている。 だからこそ、いつも二人は一緒にいた。 アルル「……シェゾ」 シェゾ「なんだ」 アルル「いまでも、僕の魔力がほしい?」 前を向いたままの問いかけ…シェゾはその横顔をしばし見つめると、金品を引きずっていた手を離す。 シェゾ「……いや…」 そしてその手をアルルの肩に伸ばし、そのまま引き寄せ抱きしめる。 シェゾ「……いまは、お前がいるだけでいい」 アルル「……ありがとう」 言った後照れくさくなって視線をそらすシェゾを見ながら、アルルは彼の腕の中で微笑んだ… その夜――― 高台の上から街を見下ろす人影があった。 月明かりが照らす体型から女性であることがわかったが、その顔には暗い灰色の仮面が着けられ、表情はわからない。 そしてその手には、身の丈にも匹敵する巨大な大鎌が握られていた。 ???『さあ……はじめましょう…』 続く…かも |
煉獄
2007年03月18日(日) 20時56分44秒 公開 ■この作品の著作権は煉獄さんにあります。無断転載は禁止です。 |
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No.2 a 評価:200点 ■2007-03-24 17:16:32 ID:sz0yzUMVSWk | |||||
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No.1 華車 荵 評価:100点 ■2007-03-22 04:14:20 ID:KBkoNExVYf. | |||||
こんばんは、初めまして煉獄さま。 ほのぼのでラブラブなシェアルが可愛らしいです(^^) シェゾがアルルを抱きしめるシーンに思わずニヤリv なんだかんだ言って互いに信頼してるその関係が麗しいですねv 今後、二人の身に何が起こるのか楽しみです。そしてどんな風に乗り越えどうなっていくのか。最後に出てきたオリキャラがキーパーソンかな? あと、ちょっとしたことなのですが、科白前のキャラ名は必要ないと思われます。 ○○○「…………」 ↑ ここの事。 地の文でちゃんと説明がなされていますし、誰が喋っているかも理解できるので大丈夫かと(^^) それと、小説での中央詰めは短い文(科白など)が他の文に埋もれてしまうため少し読み辛いかもしれません。長い小説を書くときは気をつけた方がいいかもです。 些細な事ですが、少し気になったことを参考になればと思いアドバイスもどきで……(^^;) それでは、続き楽しみにしてますねm(_ _"m) |
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総レス数 2 合計 300点 |
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