君の生まれた日
 ハロウィン。
 それは全ての聖人達が称えられ祀られる「万聖節」の前夜際。
 人が聖を嘉(よみ)するために、人の正を賛するために、如何なる厄も払われ浄化され。
 闇は光に満ちて、夜は音に満ち溢れて。
 幾千幾億の人々が、聖なる者らを愛おしむため、心を清めて朝日を待ち望む。
 ハロウィン。
 それは聖者の為の前夜祭。



「ハロウィンなんて嫌いです」
 すっかり肌寒くなった風が吹くテラス。遠くの賑わいに背を向けたまま、その少女は呟いた。
「閑寂なる夜は汚された。全ての魔は夜を追われ、深更を生き所としている者達は、行き場を失い震えながら寄り添う」
 謳うような声は朗々と。
 哀れむでもなく、哀しむでもなく、ただ事実を告げて響き渡る。
「高き樹頂の吸血鬼(バンパイア)は地に降ろされ、魔女は飛ぶ事を赦されず、魔物達は騒ぐ明かりに更なる闇へと追い立てられて……一時の自由さえも奪われる」

 彼――ラグナス・ビシャシはかける言葉すら見出せないまま、また、行動一つできないまま、少女の後ろ姿に見入っていた。
 後方では沢山の者たちが発する笑声が聞こえる。
 脳裏を掠めるのは華やかに飾られたパーティー会場と煌びやかな衣装。恒例の如く仮装して参加する者も少なくはなかった。

 一日という廻り廻る小さな歴史の中、人間の勢力が日没と共に失われ異形の者たちが権力の両腕を広げる暗夜。
 包み込む安息を拒み、他人の領に足を踏み入れては人間の規律に基づいてそれは行われる。
 俗世から隔たれた地図にも載らないその街にも例外はなくこの日は来た。
 立ち並ぶ家々も、一郭にあるこの屋敷も目が眩むような輝きの化粧を施し、真昼のように目覚めた街。

 十月三十一日、ハロウィン。
 本来ならば彼らも、目の前の少女と同じくひっそりとこの日を迎えねばならないはずであろうに。

「諸聖人の日、前夜祭」
 何の前触れもなく少女が振り返る。満天の星空の下で、輝く月の下で、風に煽られては素直にもとの位置へと戻る黄金色の長い髪。
 晴天のように青い瞳が彼に向けられる。
「破魔の宴。魔除けの祭り。そんな日に魔女が生まれるなんて、皮肉だと思いません?」
 胸壁にもたれ、唇の端を吊り上げて嘲笑的に浮かべる微笑みは、まさしく魔女のそれ。

 ラグナスは今迄知らなかった。知らずにいた。知りたくなかった。
彼女の笑顔は、この日にこそ暗く陰ることなど。この、流れる雲に遮られる星空のように暗く淀むことなど。
 口を開きかけて、何も言わないまま閉ざしてしまう。磨かれた黒曜のように艶やかな黒い髪が揺れ、同じく黒い瞳が寂しげに細められた。
 真っ直ぐ見詰めてくる冷ややかな青い瞳に、自分が何かを言える立場ではないことを知ったのだ、彼は。

――そんな事ない。

 それでも諦めきれずに胸の中で繰り返せば、けれども口にする事は憚られるばかり。

 それは単なる音でしかない。
 浮かんでは消える。風に、夜に掻き消されて彼女には届かない、何の意味も無い音。
 上辺の慰めなど彼女が望んでいない事くらい彼でも解る。
 
 多くの魔族が住まうこの世界は、しかし今でこそ共存を図る者も在るとはいえ、魔族が蔑まれ否定された歴史がなかったとは言い切れないのだ――実際、彼女が生まれた村の付近にはまだ歴史の浅い街が存在するが、彼らは古き隣人達を受け入れようとはしなかったと聞く――でなければハロウィンなどという祭りが存在し、尚継続されているはずがなかった。
「なのに皆さん、とても楽しそう」
 翌日の聖なる日に向けて祓いの儀式。
 それは元からこの世界にあったものなのか、それとも他の世界から持ち込まれてきたものなのか。どちらにしろ、人間の魔を畏れる心がこの祭りを生み出した事には変わりないだろう。
「自分達の存在を脅かす日ですのに」
 そして恐らく、聖の感謝祭も。
 青の双眸が空を仰ぐ。呟きは、しかし夜闇にこそ高く響く。

 魔女である彼女は、ウィッチはそれを誰よりも強く感じているのだろう。
 ハロウィンの日に生まれた魔女。破魔の日の魔女。彼女の誕生日は、彼女の存在を否定しているも同じだったのだ。
 吹き荒ぶ風にざわめく木々の影。
 幼き頃、ウィッチはどんな気持ちで外界の街がその日を飾る明かりを見詰めていたのだろうか。
 深く暗い森の影から。悦楽と畏れと蔑みの入り混じった光を、それに追い詰められるように色を濃くする暗闇から。
 幼心に、自分を不吉な者として捉えていたのかも知れない。
 だからこそウィッチはいつもこの場には現れなかった。修行だ何だと、いつも姿を晦ましていた。
 ……彼女の誕生日は、彼女のいない下で行われるのが常だった。

 しかしこの日違っていたのはラグナスがウィッチを引っ張ってきた事。逃げようとするウィッチを、顔出しだけでも、と無理矢理連れてきた事だった。
 誰もが彼を褒め称えた。大袈裟にも、眠り姫を起こして来た英雄とまで囃し立てられ、調子に乗ってしまった彼は気付くべきだったのだ。
 彼女の陰りに。ハロウィンの意味に。
 失態だったかもしれない。気付いた時には既に遅く、テラスへと走り去った彼女からその言葉を聞いた後。
 それなのに……。

「俺は……」
 何度も開閉を繰り返した後、ラグナスは言い淀む。
 ゆっくりと割れていく雲から覗く弦月。夜空の灯火が浮かび上がらせるのは月光よりも眩い黄金の鎧。
――勇者。
 彼は明らかに聖者側の人間だった。それもこの世界とは別の世界から来た人間。
 魔族とは対立する立場にあるはずの者。
 そんな者が魔の一族である少女に何を云えただろうか。

 ……それでも彼女達に接するのは彼がそう望んだからで、彼女達がそれを受け入れたからの筈。

 急かすような風が沈黙に混々と流れる。

「……サァオイン、って、知ってるかい?」
「さぁおいん、ですの?」
「そう、サァオイン。サァオインの祭り」
 漸く放たれた言葉が繋がっていない事は知っていた。
 けれどウィッチは小首を傾げて訊いて来る。不思議そうな目に安堵を憶えながら、ラグナスは彼女の傍まで歩み、空を見上げた。
 見事な黒髪がさらりと流れ、額のサークレットが眩さに輝く。
 隣では、手を伸ばせば触れられる距離で見上げてくる青が、続く言葉を待って暗くも淡く輝いていた。
「俺が以前行った村の……そう、収穫祭だ。その村ではね、日没が一日の始まりを意味していた。日が沈む瞬間が一日の境だった」
「夜が……始まり?」
「うん。面白いだろ?」
 ラグナスの言葉にウィッチはよく解らないというように眉根を寄せてくる。
 彼は彼女に、ニッと笑いかけて続けた。幼い子に昔話を聞かせるような調子で。
 眼下の街ではハロウィンを祝う家々の明かりが、その全てが一つのランタンのように煌々と輝いているのが見える。
「それと同じように、冬の到来は一年の始まりだったんだ。秋の終わり、冬の始まり。一年の収穫を祝い、新年を祝う。それが“サァオイン”。そして彼らにとって冬の始まりは十一月一日だった。だからサァオインの祭りはその日の始まり……つまり、十月三十一日の夜。今宵に始まる」
「……それが――」
「この時期になると、魔力が満ち、霊界の門が開くとも云われていたんだ」
「…………」
 遮るようにラグナスが続ける。街の明かりを見詰め、思い出し懐かしむような輝きが黒い瞳に宿っていた。
 彼の目は街に下りる光ではなく、あの日のかがり火を見ているのかもしれない。
「祭司達が焚き火の周りで踊ってるを見ていると、やつら出てくるんだよ。暗がりの中から一人、また一人ってね。次々と人間の中に紛れて行くんだ。俺には直ぐ解ったけど、村の人達は全然気にしてなかったな。それどころか、お酒や食べ物まで振る舞い始めて――まぁ、酷い悪戯をするやつは追い出されてしまうんだけど、最終的には人口が倍近くに膨れ上がっててね。あの時は流石に驚いたよ」
 話すラグナスの顔は楽しそうで、ウィッチはじっと聞き入っている。
 なんにせよ、せがみもしないのに彼から旅の話をすることは珍しいことなのだった。
「人間もそうでない者も関係なく、それまでの収穫を感謝し、新たなる年の繁栄と成功を神々に祈る。彼らにとってこの日は、全ての者の為にあったんだ」
「……何処にでも居るのですわね。お祭り好きは」
「そういうことだね」
 嘆息したげなウィッチの表情にラグナスは笑った。
 と、ラグナスの表情が真剣に戻る。
「接点だと思うんだよ」
「接点?」
 意味が解らず尋ねる来るウィッチの傍で、瞬刻に赤い外套が翻る。ラグナスは向き直り、胸壁を背にしてもたれかかった。
 視線の先には開け放たれた硝子の戸。夜の帳を遮って漏れる光の向こうで、未だ醒めやらぬ笑い声が聞こえてくる。
「魔、聖、そして人。この日を境にこの時期だけは入り乱れる。隔たりを無くして縺れ合って、朝に夜に遊ぶ。誰も朝を独占しないし、誰も夜を独占しない。全ての終わりで、全ての始まり。君の生まれた日は、それなんだと思うんだ、ウィッチ」
 ラグナスの視線を追っていたウィッチが彼を見た。
 金色の、真っ直ぐに伸ばされた髪が風に躍って胸にかかり、魔女特有の黒い長衣が揺れる。
「コジツケですわ」
「そうかもね」
 真っ平らに言い切ったウィッチの顔はしかし、どことなく和らいでいた。
ラグナスも否定はせずに微笑む。
「でも俺はそう思う」
 遠くを見詰めるように向けられた黒い瞳は、硝子戸の向こう、光の更に向こうを見ているのだろう。
「あんな風に騒げるなんて凄く良い事だと思わない?」
「…………」
「万聖節だろうが破魔だろうが、誰も気にしちゃいないんだからね」
 煌く豪奢なシャンデリアの下、豪華な料理とシャンパンのコルクが飛ぶ音。湧き上がる歓声。
 魔の王が人間の娘と踊り明かし、闇の魔導師が魔導師の女の子にちょっかいをかける。異形の者、そうでない者、仮装の紳士達が杯を交わしながら状勢を語り合い、婦人達が食べ物を摘みながらお喋りに花を咲かせては、時々子供達の可愛い悪戯に嬌声を上げて笑いを誘う。
 どこぞの巫女が祈りを謳い、人の子が声を揃えて「トリック・オア・トリート」と唱えれば、牛頭人身の男がお菓子をばら撒いて人気を集める。

 そして星空のテラスでは、魔女の子と勇者が言葉を交わす。

 そんな光景はまるであの祭りの日。
 在り来たりの言葉を使ってしまえば、ここはまさに地上の楽園だった。
 魔も人も聖もなく、そしてその全てがある場所。
「正直な所、俺も興味ないんだ。聖人の日とか……そういうの」
 それは勇者として有るまじき言葉だったろうか。
「俺は唯、君の誕生日を祝いたい。それだけなんだから」
 隣を見れば少し戸惑ったような双眸と目が合う。
「皆も同じだと思うよ?」
「…………」
「長い間勇者をしてるとさ、時々解らなくなるんだ」
 何も言わずに俯いてしまったウィッチ。
 ラグナスは胸壁から離れながら言葉を続ける。
「自分は今何処にいるのか、今の自分が本当の自分なのか、とか……解らなくなる時がある」
「…………」
「でも、この世界に来るとね、思い出すんだ。あ、俺ってこういう人間だったんだ、って。今まで解けなかった難問の答えがあっさり見つかるみたいに。特に、君のメチャクチャな実験に付き合わされてる時は、ね」
「……ラグ――っ!」
「ここが、俺の終わりであり始まりなんだよ。ウィッチ」
 張り上げられた声にラグナスはくすくすと笑う。
 あっけらかんと振り返れば、またもや言葉を遮られた少女が呆気に取られた表情で口をぱくぱくさせながら突っ立っていた。
その頬は怒りからか恥じらいからか、真っ赤に染まっている。
「君がここにいるから、俺もここにいるんだ。いなくなられちゃ楽しさが半減してしまうからね。俺には君を祓う積りなんか無いし、祓わせる積りも無い。第一、こんなお祭り程度で祓われるほどヤワでも繊細でもないでしょ? 君達は」
 如何にも楽しげなところが無神経なこと極まりない。
 ひとすじ冷や汗を垂らしたウィッチの口からは、引き攣った声が漏れる。
「……ら、ラグナスさんって、こんなに意地の悪い方でしたかしら?」
「言ったろ? 君が俺を本来の俺に戻してくれるって。名声や勲章で飾る必要も、勇者である必要もない、人に紛れて泣いたり笑ったりできる俺に」
 しかし当の男はふふんっと笑い、悪戯を覚えた少年のような、十八という年齢に見合うような合わないような、無邪気で子供じみた笑顔を返した。
 その前髪を、更に無邪気な風が撫でていく。
「紛れちゃえば良いんだよ」
 何も言えずに呻いているウィッチに、ラグナスは笑みを引っ込める。
「怖いなら、紛れちゃえば良い。誰も魔女の仮装をした連中の中に本物の魔女がいたって気付きやしないさ。樹の葉を隠すには森、てね。折角ある文化だ、大いに利用させてもらおうよ」
 どこぞのやる気無しな悪徳弁論家か美女を誑かす小悪鬼かみたいな科白を吐くこの男を見れば、誰もが彼が勇者である事に疑問を感じずにはいられないだろう。
 しかしそれも救いようの無いほどの事実であって。
「紛れて……」
 勇者の証とも言える黄金の鎧と腰に提げた光の剣。
無意識に確認するような視線を投げかけながら、唇の端をひくひくさせていたウィッチは小さく呟き、

……破顔。

「そんな事をおっしゃって……仮にも勇者ですのに。いつか天罰が下りましてよ?」
「世の中って言うのは結構都合の良い様にできててね、表現の自由ってのが許されるんだよ」
「国と世界によっては適用されない自由ですわね、それ。……でも、もし紛れる事に失敗したら、果敢なる勇者様は憐れな魔女を助けてくださいますか?」
 醒めた一陣の風が吹いた。冷たく、冬の到来を予期するような風は木の葉を巻き上げ空高く踊る。
 それらはやがて、月の光に、夜に吸い込まれたかのように見えなくなってしまった。
「勿論」
 当たり前の事のように、彼はにっこりと笑う。
 大人びた少年の表情で。
 それが妙に似合っていた。
「……本当に?」
 両手を口に当ててウィッチはラグナスを凝視する。期待と不安の込められた青玉の眼に見詰められ、彼の黒曜が少しだけ意地悪く光った。
「さっきも言ったろ? 君がいるから、俺もここにいるんだ、って」
「……っ」
 ウィッチの白い頬がみるみる朱に染まっていく。
 ラグナスは流れる動作ですっと姿勢を正し、
「例え地の国に攫われようとも、例え天の獄に囚われようとも、必ずや貴女を連れ戻しに参りますよ。魔女の姫君」
 どこか……いや、かなり芝居がかった、しかし完璧なフォームでお辞儀をひとつ。
 その辺りは流石勇者と言うべきだろうか。
 彼は続ける。
「何も恐るる事はございません。この誓いお受けくださいますなれば、わたくしの手をお取りください」
 童話や物語りに登場する騎士の仮装で差し伸べる手。
 黒一色に腰の辺りを赤いリボンで留めただけというみすぼらしいドレスの姫は、暫くじっと掌を見詰めていたが一時の沈黙を介して徐に騎士の手を取り微笑んだ。
 未だ赤みのさした満面の笑みには諦めの色が乗っている。
「……もう、あなたには敵いませんわ。ラグナスさん」
 その瞬間、彼は元のラグナス・ビシャシという少年に舞い戻る。
 乗せられた細い指の手を優しく握り締め、小さく笑う。
「じゃぁ、そろそろ戻ろうか」
 後方で誰かが音頭を取る声が聞こえた。
 それを彼は肩越しに振り返り、
「どうやら、この祭りは君がいなきゃ始まらないらしいし」
「い、今の声は……」
 同じくラグナスの肩越しにドアの方を覗き込んだウィッチだが、そこから会場は遠く中の様子は伺るはずはない。
 しかし彼女は確実に察していたようだ。
「ウィッシュさん」
「おばあちゃん!!?」
 やっぱりと如何しての入り混じった表情で叫ぶ。
 はっと向けられた視線の先には、唯一人楽しそうな少年の横顔。
「ラグナスさん、あなた……まさか……」
「あの方も相当の変わり者だからね。孫娘の誕生祝、喜んで参加してくれたよ」
「も、もう……余計な事を……」
 してやったり的な笑みで魔女を見る勇者。
 ウィッチの顔には不覚を嘆く表情と完敗を決めた表情、そして彼の優しさを喜ぶ表情が同時に浮かぶ。
「不服? でも……ほら……」
「あ……」
「呼んでる」
 おどけたように首をかしげ、意図的にか声を低くしたラグナス。
 ウィッチが促されるままに耳を澄ますと、いつの間にやら木々のざわめきよりも確かに。
 しかし遠く漣(さざなみ)の如く寄せては返し、静けさの中に響きながら溶け込んでいく声達。
 それは嘗て邪に染まった魔導師と対峙し討ち果たした、知られざる英雄でありウィッチの祖母である大魔女、ウィッシュの声から始まっていた。
 風の奏でる旋律にゆっくりと浸透していく不調和音。
 今や、会場となった屋敷全体が喉を打ち震わせて彼女を呼んでいる。

 ウィッチコール。

 驚嘆に目を見開き虚空を見詰めているウィッチの手を、ラグナスが優しく握り締める。
「行こう」
 漸く気付いたように向けられる視線の先には、温厚な微笑みと力強い頷きがあった。

 見えざる扉の軋みと共に、妖の彷徨を世界が赦す。
 破魔の灯火祈りの声を、聞き入れ見届け夜の頂では密やかな笑い。
 人に紛れ、人を誘い、優しき畏れが災厄を退ける。
 爆ぜる灯の粉に舞い踊る影。眸を凝らしてみればほら、そこに。
 ハロウィン。
 暗と明が交差し、魔と聖が寄り添う瞬間。

「君の村の人達も、早く、この日を素直に愉しめるようになるといいね」
「……ええ」

 ラグナスの手をしっかりと握り返しウィッチは――、

「わたくし、ラグナスさんがいるハロウィンならほんの少しだけ、好きになれそうですわ」


                                            END
華車 荵
2006年11月09日(木) 13時36分37秒 公開
■この作品の著作権は華車 荵さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
リハビリとして思い浮かんだネタをつらつらと。割とスラスラ書けたネタですが、風邪悪化のため完成が今頃に。

 魔という存在にとって、夜から人間が騒ぎ立てることはなかなか迷惑な事なのかもしれない。なんて事を思いながら書いてました。
 尤も、魔導世界の連中は気にしなさそうですが(^^;)
 
 途中から万聖節は関係なくなったらしい……orz

この作品の感想をお寄せください。
No.1  朔月  評価:100点  ■2006-11-10 23:45:38  ID:MAwgEffRaO2
PASS 編集 削除
サイコーです!実は私もハロウィンネタとか考えてたんだけど、ぜんぜん執筆すすまないんですよね。そうか、紛れるか……うちの神様一行はいっつも紛れ込んでますけどね、下界に(しかも趣味で!)。
総レス数 1  合計 100

お名前(必須)
E-Mail(任意)
メッセージ
評価(必須)       削除用パス(必須)    Cookie 



<<戻る
感想管理PASSWORD
作品編集PASSWORD   編集 削除