時空の水晶 |
『僕の名はクール。魔と人の間にできた異端児。どうぞよろしく。』 そこまで言うと、表情を引き締め、怒りをあらわにした形相へと変わった。 あたりが沈黙で支配された。 だが、話をきいていたシェゾが、沈黙を破る。 「・・・さっきキサマは新天地とかいったな。なんだそれは。」 一瞬3人の頭の中では、図書館で見たあの本の内容が浮かび上がった。 クールは答えを返した。 「・・・・・新天地。そこはこの世であってこの世でない所。創造主の手の届かない大地・・・。」 「この世であってこの世でない?どういうことだ。」 Dシェゾが口を開くと、クールは驚いたような表情を見せた。 「へぇ・・・君、たしか時空の水晶だよね。あれ〜?いつの間に自我を持ったの?」雰囲気も変わったねー。長い間現界にいたせいかな?」 「・・・・・キサマ、おれを知っているのか?」 3人は驚いた。Dシェゾを一目見ただけで時空の水晶と見破ったのだから。 そして、親しい口調で話しかけてくるクールにもさらに驚いた。 だが、本当に驚かされたのは、この後だった。 「知っているも何も・・・・・時空の水晶は僕が作ったんだよ。長い間の幽閉生活ですこし飽きてたからね。つまり、僕は君の父親さ。」 「「「!!!!!!!!」」」 ラグとシェゾはDシェゾを見た。 まさかこの少し幼い感じの男が、Dシェゾ―時空の水晶をつくったというのだから。 だが、新たな疑問が浮かんだので、シェゾはさらに問う。 「・・・・・ならその時空の水晶をわざわざ現界に送り込んだのはなぜだ?やはり新天地か?」 「ご名答♪」 クールは続ける。 「その時空の水晶には、他の空間と自分のいる空間とを連結させる能力を持っている。それも無意識に発動するようにね。・・・・いまは違う存在として生きてるみたいだけど、ソレはいまでも時空の水晶としての波動を放出している。」 クールは、Dシェゾを指差し答えた。 Dシェゾは黙って聞いている。 クールは両腕を掲げ、高らかに叫ぶ。。 「最初に言った僕の目的。それは時空の水晶の力を使い、新天地を呼び寄せ、この世界を再創造することさ!」 Dシェゾたちは黙って聞いていたが、ついに剣を抜いた。 「黙って聞いてりゃ・・・・あまり自分の都合のいい風に考えるもんじゃねーぞ。くそ餓鬼!」 「俺達とあったのが、運のツキだな。」 シェゾとラグが、交互に言う。 しかし、クールは挑発するように 「僕とやりあうつもり?無駄だよ。サタンより力が劣っている君達が、僕に勝てるわけないじゃないか。」 という。 だが、Dシェゾが爆裂系呪文を放った。 そして、冷たく言い放つ。 「負けるつもりはない。ついでに言うと、貴様が何者であろうと俺には関係ない。俺はDシェゾだ。そして、キサマに手を貸すつもりもさらさらない!」 爆発の煙が消え、中から出てきたクールは、刀を構えなおし、魔力を増幅させた。 「・・・・・力ずくってわけね。せいぜいがんばりなよ。手加減はしてあげるから。」 クールがそういうと、あたりの景色は変わった。 「ここは、魔界の一部と化した。・・・逃げる気はないだろうけど、念のために、ね♪」 「ほざいてろ!」「甘く見るな!」「・・・死ね。」 死闘は始まった。 |
リュウ
2005年01月12日(水) 17時35分57秒 公開 ■この作品の著作権はリュウさんにあります。無断転載は禁止です。 |
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No.2 ツバメ 評価:70点 ■2005-01-15 04:08:41 ID:lkpXPMopOFQ | |||||
自分は、甘甘よりシリアスの方がスキです。戦闘シーンは難しいけどカッコイイですしね。 ギャクもスキです。 戦闘シーンの書き方は難しいけど、もし自分がこのキャラだったらどうするか考えて書いてますけど無理ですかね? 続き楽しみにしてます。 |
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No.1 華車 荵 評価:50点 ■2005-01-14 12:31:42 ID:KBkoNExVYf. | |||||
わぁ〜v戦闘ですか?楽しみですw 私は甘甘かつシリアスが好きですw(ぇ しかし、残念ながら私は戦闘シーンが書けない…(滅 誰か戦闘シーンの書き方教えて…(マテコラ 続き、楽しみにしてます〜v |
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総レス数 2 合計 120点 |
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