確信へ |
「・・・・・・手がかりナシ、か。」 Dシェゾはそんなことをつぶやいた。 現在Dシェゾは、オリジナルシェゾと、ラグナスの3人で町外れの図書館にいる。 ちなみに服装は、ジーパンにTシャツにジャケットという格好が3人の平均だった。 Dシェゾはあの魔物と遺跡のことを調べるために、オリジナルとラグナスを連れて、図書館にやってきた。 ラグナスは、「依頼したのは俺だから、手伝うべきだよな。」といい、快く引き受けてくれた。 シェゾはというと、「めんどくさいからヤ。」といったので、Dシェゾが、「アルルの命がいらないなら、別にイイ。」と言うと、快く引き受けてくれた。 「しっかし、化け物の特徴がわかるのはお前の絵だけだってのもな〜・・。」 「そうだな・・。しかもこの絵は・・・・。」 ラグとシェゾが言ってるのは、Dシェゾの書いた絵のことだ。 見れば、イノシシから頭の生え、さらには足から不思議な形状の爪がでてる感じだった。 Dシェゾは、「いや、ソックリだって。」とか言っておきながら、実際の化け物の形を覚えてなかった。 あれから2日しか経っていないというのに。 「まあ、とにかくは合成獣と、俺についてに関する資料がほしいんだ。どんな些細なことでもかまわないから。」 4時間後― そろそろ日も傾きかけてきたくらいにようやく手がかりになるようなものをシェゾが発見した。 「オイ・・・・・これって・・・・」 「あぁ・・・・とんでもないことだぞ。」 「・・・・・・・・」 シェゾとラグは、お互い顔を見合わせ、Dシェゾを見やった。 「Dシェゾ。よく聞けよ。コレに書いてあることはこうだ。 『時空の水晶なるものは、闇の眷属―すなわち世界が出来上がる前の種族が作ったものである。時空の水晶は、時界を越えたさきにある新天地にいるアクマを呼び寄せるためのものであると推測されている。しかし、この種族が何のために時空の水晶を作ったか、はたまた本当に存在するのかも定かではない。』 シェゾはそこまで言うと一息ついてさらに進めた。 『しかし、一説によれば時空の水晶は古代人の塔に保管されてあると言われている。私も探してみたが、見つからなかった。』・・・・ここでページは途切れているな。」 「・・・これに書いていることが本当なら・・・・もしお前が、まだ時空の水晶としての力・・・・いや、波動を残しているなら、おそらく近いうちにその『新天地』というところから、『アクマ』がやってくるということだな・・・。」 シェゾが読み終えると、ラグが、適切に告げた。 Dシェゾは目を閉じて、思った。そして告げた。 「しかしそうなるとあの化け物の言ってた言葉が理解不能になる。やつは言った。あいつは俺に合成されたと。」 「ソレは多分お前のほかにもあったんだろう。時空の水晶となるレプリカ・・・プロトタイプというものもあったと考えられるな。」 「どっちにせよ・・・サタンに聞く必要があるな。真実を。」 「・・・・・そうだな。」 |
リュウ
2005年01月10日(月) 12時20分54秒 公開 ■この作品の著作権はリュウさんにあります。無断転載は禁止です。 |
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No.1 ツバメ 評価:70点 ■2005-01-10 13:19:27 ID:lkpXPMopOFQ | |||||
面白いと思いますけど・・・ 続き楽しみにしています。 時空の水晶の力をどうするんでしょう |
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総レス数 1 合計 70点 |
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