ラグナロク・・・混沌
そこに男は座っていた。
男は孤独だった。

何もない広く広く、ただ闇が広がる空間。
一筋の光も見当たらない、そんな空間。

そこに男はいた。

緑の長い髪が特徴的な黄金色の角を持った男がいた。
男は悲しげな瞳をし、三角座りで泣いていた・・・・


「なぜ消えなければならない。なぜこんな悲しい思いを・・・」

男はただ絶望していた。
彼は世界を殺してしまったのだ。そう、世界そのものを・・・

今いる世界は混沌の世界。
何もない世界。


この世界の果てにできる楽園
彼の望む平和な楽園

そのときを夢見て彼は絶望しながらも希望を持ち耐えた。

やがて光は見えてくる。
そのとき彼は希望があふれてくるような感覚に襲われた。


話は何万年前にさかのぼる。

「・・・・ま・・・・さま・・・・・サタン様!!!」

一人の少女がこっちにかけよって来る。
すこし露出度の高い白いドレスを身にまとい少し大人びた顔立ちの長く蒼い髪をなびかせてこちらを見据えていた。

「ん?どうした―」
「あ・・い・・・いえ・・・・すこし様子がおかしいようでしたから・・」
「ん?そうか??いつもどおりだが??」
そういうサタンは少し疲れた様子でイスに座っていた。



実は夕べ夢の中のサタンの耳に一人の女性の声が聞こえてきたのだ。
内容はこうだ。
「まもなく世界のサイクルが狂い混沌の世界が生まれるでしょう。世界の終末の引き金をあなたです。あなたは絶望するでしょう。皆が死に絶え皆があなたをうらむでしょう。そう、神に12のツバサをもがれた堕天使・・・・の名の下に・・・・」


この言葉が何を意味するのかはその2日後にわかった・・・。



「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」

サタンは血の涙を流していた。
何もいわぬあの青い髪の女を抱いて・・・・

彼は叫んだ

「神がいるのなら!!!わが父よ!!!!なぜこのような仕打ちをする!!!!なぜ我になぜこのような惨事を見せ付ける!!!!なぜだ!!!!!我の望む世界はこんなものではない!!!」

返事はない。

「答えろ!!!!聞こえてるのだろう!!!!わが父よ!!!!!」



サタン

神に12のツバサをもぎとられた堕天使

彼は神に逆らい魔界に落とされた堕天使

彼の望む世界は、この混沌の果てにできる世界

人とマモノの住む楽園

そのとき彼は一人じゃない。



魔導世界はこの混沌の末にできた。

ここからアルル・ナジャを取り囲む不思議な世界は生まれた。


END
リュウ
2004年11月20日(土) 21時22分16秒 公開
■この作品の著作権はリュウさんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
魔導世界の何万年前に起こった出来事です。
意味わかりませんね。すみません、
またかかせてくださいね〜

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No.1  華車 荵  評価:50点  ■2004-11-25 03:31:12  ID:BH4G.dZ0sJM
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サタルルっぽいですねvv
好きですよ〜vこういう前世とかそういうのv
サタン様の悲痛な叫びが痛々しく切なかったです。
前世のルルーさんとサタン様の関係が気になったり・・・w(ぉぃ
総レス数 1  合計 50

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