ちょっとした物語
〜プロローグ〜   闇の魔導師の危機
「ちっ、きりが無いぜ」
と傷だらけの青年が言った。その青年の足元には、無数の魔物の屍骸
が転がっておりカーペットが魔物の血でどす黒い色に変化していた。
「最初から僕の言うことを聞いとけばいいものを・・・・・」
と黒いローブをかぶった男が言った。その男は、半ばため息交じりで呪文を唱え始めた。青年は忌々しそうに眉を寄せ言い捨てた。
「俺は人に命令されるのが人一倍嫌な性質で、・・・それにずかずか人の家に入ってくるやつの言う事なんか聞けたものじゃないぜ」
その言葉を聞いた男は、哀れな子犬を見るような目で青年を見つめた。
(この眼・・・気に食わないな・・・・俺様をこんな眼で見やがって・・・)
と青年が考えたとき、青年に隙ができた。男は、この隙を見逃すはずがなく青年がもっとも苦手にする光魔術を打ち込んだ。
「ヘブンレイ」
この魔法は、光魔術の上位に値し、光の耐性を持っていない青年がまともに受けるとただではすまない。
青年は気がつくのが遅すぎた。
(くそっ、このままではやられる)
と青年は悟った。そして青年は残り少ない魔導力でワープの呪文を唱えた。だがすでに遅く、致命所とはならないが大きなダメージを与えた。
青年は自分の家の外にいた。青年は残りの魔導力からいいあまり遠くに逃げ切れないと考えた。
(このままじゃ闇の剣を出した時点でアウトだ・・ならやることは一つ・・・・・)
青年は呪文を急いで唱え魔法を自分の家に向かって放った。
「アレイヤード」
そして青年は、
(少しぐらい逃げる時間を稼いでくれよ、時の女神さんよ・・・)
と願いつつテレポートを使いその場から消えた。破壊された家の瓦礫の山から一人の男が現れた。そう、その男はまだ生きていたのだ。その男は顔をほころばせながら呟いた。
「僕から逃げきれるなんて思わないほうがいいよ・・・シェゾ・ウィグィィ・・」
そして、男もその場から消えた。

青年は自分の家の東側にある森にいた。青年はもっと遠くにいこうと思ったが体がいうことをきかなかった。
(くそっ、ここまでか・・・)と思いつつその場に倒れた。
青桜緑空
2004年10月12日(火) 19時05分19秒 公開
■この作品の著作権は青桜緑空さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
初小説です。はっきり言って題名あってないかも・・・・
暗いかもしれないけど読んでメッセージお願いします。

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