指輪伝説2 |
二話:兄をかばって シェゾはハッキリ言うと「無愛想だ」とかで嫌われ者だった・・・だからいじめようとする子も少なくはなかった。 その中でもカイトはシェゾを一番嫌っていただろう・・・。 おい・・・シェゾ・・・ なんだよ・・・ 北の丘に今日の三時・・・絶対こいよ・・・・ あそこ・・・ガケがあってあぶねーだろーが・・・ ビビってんのか? あっ?なんだと・・・そんなわけないだろ・・・ じゃあ決定だな!絶対こいよ あぁ・・・ シェゾ宅 お兄ちゃん!いかないでよ!あぶないよ! 大丈夫だ・・・お前はついてくるなよ・・・ でっ・・・でも・・・・ ついてくるな!! ・・・・はい・・・ 三時・北の丘 来たぞ・・・カイト? お前なんか・・・・ あっ? お前なんかきらいだ!!!突き飛ばしてやる・・・ やっ・・・やめろ! えいっ! その瞬間シェゾはがけから落ちた・・・だが・・・ やめてーーー! シェル! よかった・・・助かって・・・ 来るなっていっただろ・・・・ でも・・・なんだか・・・気になって・・・すぐ引き上げるからね・・・ あ・・・あぁ・・・ よいしょ・・・っと・・・よかった!お兄ちゃんが助かっ・・・きゃぁぁぁ! シェルーーー!!! シェルはシェゾを引き上げたあと足を滑らしてしまったのだ・・・だが・・・なぜか指輪だけは残っていた・・・。 シェル・・・・ ・・・・お・・・おれのせいじゃ・・ お前のせいだろ! !・・・でも・・・・ お前はオレを殺そうとした・・・お前がこんな事しようとしなければシェルはまだ生きていたんだぞ・・・ ・・・・・・。 だまってないで・・・何か言え! すまない・・・ それだけか・・・それだけ・・・か・・・・ そのとき初めてシェゾは涙を見せた・・・いままでけして泣く事のなかったシェゾが初めて・・・泣いた・・・そのときシェゾのなかに「憎しみ」が生まれた・・・。 その後シェルは発見されたが・・・そのときはもう・・・遅かった・・・ 唯一残ったのは「サファイヤの指輪」だけだった・・・・。 |
リン
2004年09月18日(土) 07時11分10秒 公開 ■この作品の著作権はリンさんにあります。無断転載は禁止です。 |
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